僕は革靴の靴磨きが趣味の一つです。
現在5足の革靴を履き回しています。
靴を磨いているときは無心になれますし、磨きあがった靴はとても美しく、つま先に鏡面磨きを施したときのピカピカの輝きはたまりません。
今回は実際の靴磨きの様子や靴磨きの楽しさについてサクッと記してみました。
靴磨きを始めたきっかけ
高校生の時に母から靴の磨き方を教えてもらったことが靴磨きを始めたきっかけです。
母はよく父の革靴を磨いていました。
すり減ったソールを交換するために革靴をお店に持ち込んだときに、よく手入れされている革靴だとお店の人から褒められたと嬉しそうに話していたものです。
当時の僕は高校に履いていく黒い革靴に靴クリームを塗って少し乾かし、乾いた布で磨き上げるだけのとても簡単なものでした。
道具にも全くこだわっていませんでしたし、ただうちにあるものを使って磨くだけでした。
布で磨き続けるとくすんだ黒が徐々に輝いてきます。
この変化にいつもちょっとした快感を感じていました。
社会人になってからの靴磨き
革靴にこだわりを持つ
社会人になってから紆余曲折を経て”とある士業”となり、毎日スーツに革靴という姿での勤務となりました。
お客さんの元に訪問させていただく機会も増え、これまで以上に身だしなみに気を遣うようになり、足元の革靴に対してもこだわりを持つようになりました。
ちなみに合皮の靴は最初から眼中にありませんでした。
経験から合皮の靴は痛みが早く、長持ちしないことを知っていたためです。
アッパー部分が本革であればきちんと手入れすることにより長持ちさせることができます。
ソールの部分はずっと履き続けるとすり減るのは仕方ありませんが、アッパー部分が綺麗な状態であればソールを貼り替えることで革靴を使い続けることができます。
とはいえ恥ずかしながら最初のうちは本革の靴はどれも同じだと思っていました。
その後いろいろ調べていく中で同じ本革の革靴でも靴のつくりや革のグレードによる質感に違いがあることを知りました。
高価な靴は革の質も靴のつくりもしっかりしているのでより長持ちさせることができます。
そこでいろいろなメーカーを調べ、定番ともいえるリーガルやスコッチグレインの革靴を購入しました。
いい大人になっても良い靴を手に入れると嬉しいものです。
徐々に道具を揃えだす
品質の良い革靴を買ったので手入れもしっかり行いたいと考え、靴磨きについていろいろ調べました。
調べていくうちに道具も揃えるようになっていきました。
最初に使用していた靴クリームは近所の靴のチェーン店で購入した安価なものでした。
ここでも恥ずかしい話、靴クリームはどれも同じだと思っていました。
ネットで調べて最初に購入したのがМモウブレイのブラックの靴クリームでした。
靴クリームを皮切りに少しずつ道具を増やしていきました。
靴磨きに必要な道具を調べ、揃えていくのも楽しい作業でした。
ちなみに以下が現在揃えている道具一式です。
- 靴クリームを塗るためのブラシ
- 靴の汚れを落とすための馬毛ブラシ
- 靴クリームを塗る前に汚れを落とすためのステインリムーバー
- 靴クリームを塗る前に靴に塗るデリケートクリーム
- 靴を磨き上げるための布
- 靴の先を鏡面磨きするためのクリーム
- 鏡面磨き用の布
- 靴補修用の黒インク
これだけあれば一通りのことはできます。
実際に靴を磨いてみた
実際に靴を磨いてみました。
今回は鏡面磨きも施してみました。
ネットでも調べると本当に美しい鏡のような鏡面磨きの写真をよく見かけます。
鏡面磨きは苦手な人が多く、練習してもなかなかコツがつかめずうまくできないようです。
僕の場合もまだまだ修行が足りず上手な鏡面磨きはできませんが、とりあえずはこんな感じでもま、いっかと思っています^^;
今回はENGLISH GUILDのクリーム(左)と、つま先部分の鏡面磨き用にKIWIのクリーム(右)を使用しました。
Мモウブレイのクリームも良いのですが、ENGLISH GUILDのクリームの方が黒に深みがあり個人的に気に入っています。
今回の靴磨きの行程は以下のとおりです。
- 馬毛ブラシで靴の汚れを落とす
- アッパー部分に靴クリームを塗る
- 馬毛ブラシで軽く靴を磨きクリームをなじませる。
- 布で磨き上げる。
- つま先部分に鏡面磨き用のクリームを塗る。
- 少量の水で濡らした布に少しずつクリームを足しながら鏡面磨きの作業を繰り返す。
- つま先がピカピカになったら終了!
本来は最初にステインリムーバーで靴についているクリームを落としてからクリームを塗った方が良いのですが、今日ははしょりました^^;
また、鏡面磨きがまだ未熟なために全工程を終えるまで1時間半かかりました。
靴磨きをしている最中は無心になれます。
きれいになっていく靴を眺めていると心が躍ります。
以下に靴磨き前後の写真を並べて表示してみました。
左が磨く前、右が磨いた後のものです。
写真だと違いが分かりにくいかもしれません。
靴磨き後のものは靴の黒色の深みが増し、つま先も綺麗に輝いています。
ただこのつま先の鏡面磨きがまだうまくできません。
ネットの情報を見るともっともっと美しく輝かせることができそうです。
靴磨きにも経験が必要なんだと思います。
こんな奥深さも靴磨きの良いところではないでしょうか。
最後に
磨いたばかりの靴を履いて外に出るとそれだけでテンションが上がります。
通勤時に靴を見て密かに優越感に浸っています。
たまに他人から靴を褒めてもらうことがあります。
最高に嬉しいひとときです。
「靴磨きのすすめ」いかがでしたか?
革靴は持っているけどほとんど手入れをしないなんて本当にもったいない。
靴を長持ちさせることができますし、なによりこんなに良い気持ちになれるのですから。
まだやったことのない人には是非この世界の楽しさを知ってもらいたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。